日本鍼灸理療専門学校の教務部長である木戸正雄先生が平成27年9月20日（日）の（公社）東京都はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師会の委託講習会において講演されました。
　
　テーマは「すぐできるVAMFIT（経絡系統治療システム）入門」－脈診による奇経の運
用をめざして－と題し、葛飾区文化会館（かつしかシンフォニーヒルズ）に100名を越す臨床家の先生や本校・他校からの卒業生・在校生が詰め掛かけ盛況に行われました。
　
　当講習会において、これまで3年にわたって「脈診」についての講演を段階的に行ってきましたが、今回の講演はそれをふまえて、奇経を中心とした東洋医学では重要な、大宇宙との関わりから生体の時間変動をコンセプトとした「霊亀八法」「飛騰八法」の解説、さらにはVAMFITを用いた奇経の診断・治療までを自身の研究成果を踏まえ、約4時間、講義と実技にて臨床への応用を分かりやすく解説されました。
　現在、奇経の臨床への運用方法の発表や研究はあまり見当たらないなか、木戸先生は、奇経の運用を古典から導き「霊亀八法」「飛騰八法」として実際の臨床で活かし、さらにそれをVAMFITにて診断・治療を行い、より精度が高い治療システムとし完成させています。
実際に受講された先生方や学生の方々にその治療システムの理論と臨床への応用とその実際の効果を体験して頂けたのではないでしょうか。
　
　そして講習会後の木戸先生を囲んだ懇親会では、多くの受講生が参加され、普段聞けない疑問や臨床のヒントを最後まで熱心に質問されていたことも印象的でした。
　
　また、今回の講演に際し、東京都はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師会会長の皆川先生、副会長の松田先生、黒沢先生をはじめ、本会の役員の先生方には多大なサポートを頂きました。心から感謝申し上げます。ありがとうございました。